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御岳山でムササビ観察をしました。ビジターセンターにきいて大正解!ムササビとモモンガの違いをはじめて知りました。

御岳山でムササビ観察をしました。ビジターセンターにきいて大正解!ムササビとモモンガの違いをはじめて知りました。

2019年の11月初旬。
御岳山でムササビを観察しました。

前からずっと行きたいなあと思っていたのですが,なかなか機会がなかったのです。
たまたま、海外に住む友人が一時帰国するので,山に行こうか、という話から、なんとその友人もムササビ観察に行きたかった(しかも昨年、ビジターセンターの観察会に申し込みもしていた)とわかり、一緒に行くことにしました。

御岳山は奥多摩(東京都青梅市)にあります。
ロックガーデン(御岳渓谷)が有名ですね。
私も何度も訪れていますが,大きな苔むした岩が続く渓谷沿いの道はとても美しくて神秘的。大好きな場所です。

今まで日帰りでしか訪れたことがなかったのですが、今回は宿坊に泊まりました。

なぜかといえば、ムササビは夜行性なので,観察できるのは夜、なのです。

私たちが泊まった御岳山荘は、御岳山に数ある宿坊のなかでも人気の宿。すてきなたたずまいの大きな古民家です。

御岳山荘

御岳山の山頂付近の集落までは電車,バス,ケーブルカーを乗り継いで到着。

そして、早速,御岳山ビジターセンターへ立ち寄り、ムササビに関する情報収集。

ムササビの観察ポイントを詳しく教えていただきました!

杉の木の高い場所に、ビジターセンターが設置した巣箱が、山頂一帯にちらほらあります。ここにムササビが住みついているのです。

とはいえ、あまり使われていない巣箱と,頻繁にムササビがいるのが観察されている巣箱があるのですって。

ビジターセンター主催の観察会が年に数回開かれているだけあり,観察ポイントがわかるかわいい手書き地図も用意してありましたよ。

ビジターセンターのお手製ムササビマップ

一晩しかない私たち。確実にムササビを観たい!と真剣モード。いくつかの観察ポイントのうち,「ややわかりにくい場所にあるけど,最近もムササビが確認されていて,ほぼ確実にムササビが住んでいると思われる」という巣箱に狙いを定めることにしました。ビジターセンターの方が「十字路」という場所です。

わかりにくい場所なので,昼間の明るいうちに一度,その場所まで行っておくことを勧められました。

地図もあるし,ビジターセンターから歩いてそれほど遠くない場所と言われたし,昼間ならすぐわかるだろうと思っていましたが,意外とその場所を見つけるまでにウロウロ、ぐるぐる…時間がかかりました。

ようやく下見をすませたので,いったん宿坊にチェックイン。のんびりお茶を飲んですごして、日没前に再び行動を開始しました。

ムササビが巣箱からでて活動を始めるのは,日没後30分くらいまでの間(ビジターセンター情報)。その時間までにお目当ての巣箱に到着し,スタンバイしました。防寒対策も万全に。この日の日没は16時44分。じっと巣箱をみながら,ひたすら待ちます。

もしこの巣箱にムササビが住んでいなかったら,待っていても意味がないんだな…とつい考えてしまいます。

日没後30分が経過した17時15分,突然、ムササビが巣箱から出てきました!
ささっと出てきて,巣箱から木に登り,あっという間にどこかへ飛んでいきました!
手を広げて飛ぶ様子を観られるかと思いきや,あまりにも突然で、しかも真っ暗ななかでの素早い動きだったので,どこかへ飛び移っていった影をみた,というのが正確な表現です。

巣箱からもう1匹、顔を出しています。そちらは出てこないで引っ込みました。期待して待ってみたところ,10分後に再び顔をだしてくれました!

巣箱から顔を出すムササビ

もう山は真っ暗なので,巣箱の場所もライトで照らしていないとわかりません。しかしムササビが顔を出すとすぐわかりました。ムササビの2つの目がライトを反射してぴかぴかと光るのですね。眩しくさせてしまったかなー、ごめんなさい。しばらくすると,そのムササビも巣箱から出て,シュルルと木に登っていき、すぐに見えなくなりました。

2匹もでてきたので,これ以上,巣箱からムササビは出てこないだろう、そんなに大きな巣箱ではないしね、と、満足しその場を後にしました。

あとで調べたところ,ムササビが羽を広げると座布団並みの大きさ。モモンガよりだいぶ大きいのですよ。ムササビが座布団なら,モモンガはハンカチ並みの大きさです。生態も似ているし,生息地もほぼ被るのですね。顔はだいぶ違います。モモンガはリス,ムササビはタヌキに近いかな?

ムササビ
モモンガ
モモンガ

こちらのブログの解説がわかりやすかったです。この中にでてくる冬芽を食べるムササビの写真。ムササビの目が光っています。あー、まさにコレコレ!私はうまく写真が撮れなかったので是非こちらでイメージを。

その後、離れた別の巣箱に行ってみたり、杉林の合間を気にしつつケーブルカー乗り場までの道を歩いてみたのですが、ムササビを見つけることはできませんでした。

宿に戻り、美味しいお食事をいただき、温かいお風呂で温まりました。

伊賀栗を模した一品。中身は忘れました(笑)

でも、お目当てのムササビを無事に観察することができ、大満足です。

ビジターセンターの観察会、なかなか参加できませんが、いつも関心があります。今度は解説付きで、滑空するムササビも観てみたい!

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