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四国の百名山をめぐる初夏の旅(2)石鎚山は鎖場が続く修行の山。二ノ鎖、三ノ鎖よりも怖かったのは天狗岳への細い道。

四国の百名山をめぐる初夏の旅(2)石鎚山は鎖場が続く修行の山。二ノ鎖、三ノ鎖よりも怖かったのは天狗岳への細い道。

2日目は石鎚山登山です。

石鎚山の行程
~登りは土小屋ルート、下りは成就社ルート~
土小屋登山口→二ノ鎖→一ノ鎖→弥山(奥宮成就社)→天狗岳→弥山→一ノ鎖の迂回路→二ノ鎖の迂回路→一ノ鎖の迂回路→試しの鎖の迂回路→夜明かし峠→中宮成就社→石鎚登山ロープウェイ山頂成就駅→山麓下谷駅

6時 朝食。ホテルAZの朝食は、和食メインの種類豊富なビュッフェです。白米もおいしかったし、お味噌汁の具もたくさん。登山するのでしっかり食べました。AZホテルチェーンは九州を中心に展開されているグループ。今回の旅では2泊し、快適な滞在となりました。

登りは土小屋ルート

7時 ホテル出発。くねくねした山道を通り、土小屋の駐車場到着。
観光組の友人は観光へ(近くに面河渓という四国最大の渓谷があります)

9時08分 登山開始 しばらく、ゆるやかな登りが続きます。新緑がきれいで気持ちよい気候です。

石鎚山

10時51分 二ノ鎖の下で成就からの登山道と合流。
ここからが正念場。鎖場が続く道がはじまります。といっても、鎖場ごとに迂回路があるので安心です。不安なら迂回路を行けばOK。私は、登りは鎖場を利用し、下りは迂回路と決めていました。

二ノ鎖(65m)

石鎚山二ノ鎖
石鎚山二ノ鎖(65m)

想像以上にきつかったです…。下から見たときはそれほどでもないかなと思ったのですが、途中一か所、足の置き場が見当たらず、滑ってしまう場所がありました。どうしようもないと開き直り、鎖を両手で持ち体重をかけて、足をふんばって急いでよじ登りました。腕の力に頼るのはよくないですが、それ以外、やりようがなかったのですよね。握力が弱ったら危ないと思い、早く通過することに徹しました。ヒヤっとしたのはここだけでしたが、引き返すことも難しい場所なので、本当に焦りました。後で友人と話したら皆、同じところで、同じようなことを考えたそうです。

三ノ鎖(68m)

石鎚山三ノ鎖
石鎚山三ノ鎖(68m)

11時21分 三ノ鎖(68m) 二ノ鎖よりも斜度が増して垂直に近い感じですが、登ってみると二ノ鎖よりもずっと楽でした。これまた、友人も同じことを言っていました。輪っかに靴の先を入れるゆとりがあるのがポイント。二ノ鎖は足を入れられるほどの斜度ではないので、鎖が岩の斜面に沿うようにへばりついているのです。だから、手足を岩に置きながら登るスタイルしかとれません。一ノ鎖の斜面は垂直に近いぶん、鎖と斜面の間に、距離ができるんですよね。高度感はあるので、緊張しながら、下を見ないようにして登りました。意外とあっという間に山頂にでました。

山頂(弥山、天狗岳)

11時36分 石鎚神社の建つ弥山(標高1974m)に到着 ここには石鎚神社奥宮頂上社と山荘があります。緊張感がほぐれたところで、ランチタイム。おにぎりをほおばります。
山頂からは360°のパノラマ。AR山ナビというアプリ(かざすだけで山の名前がでてきて、とっても便利)からの景色。東方向に、明日登る予定の剣山も!肉眼ではほとんどわかりません。

石鎚山山頂からの景色
石鎚山山頂からの景色

実は石鎚山は3つのピークからなる山、最高地点、天狗岳(標高1982m)はここからさらに先なのです!

天狗岳への尾根道へは、まず弥山から短い鎖を下ります。上りも下りも1本の鎖なので軽く渋滞。鎖自体は慎重に下りれば問題なし。尾根道をいくと、え…ここを歩くの?という両サイドが切れ落ちた場所にでます。うーん、怖い。鎖場よりずっと怖い。ここで引き返すか、最高峰まで行くか。考えている間、何人もの人が追い越していきます。どうしよう…気持ちが負けているときは危険なんだよなあ。そんなことを考えていたところ、後ろからきた女性が「大丈夫ですよ。お尻をついていけばいいんです。」と励ましてくれました。「私もそういう風にして歩きますよ」と。ひょいひょい歩いていく登山者をみていて、とてもあんな風に歩けない、と思っていたところだった私はこの言葉にとっても勇気づけられ、気持ちを立て直すことができました。カッコつけても仕方ない。実力にあった歩き方をすればいいのですよね。つくづく、感謝です。

石鎚山天狗岳
石鎚山天狗岳へ この場所はスリルがありました。

12時09分 無事に危険箇所を通過して天狗岳山頂へ。四国最高峰の山頂。達成感もひとしおでした!景観を堪能して、弥山に戻ります。行きと同じ危険箇所を歩きましたが、行きよりも恐怖感が和らいでいました。もちろん、お尻をつきながら歩きましたけどね。

下山は成就社ルート

12:48 弥山に戻り、下山開始。下りは、成就社へのルートをとりました。下りの鎖は全部、迂回しました。
13時15分 二ノ鎖の下のトイレ(日本一美しい山のトイレ
13時30分 分岐
13時41分 一ノ鎖の下
13時51分 夜明け峠
14時08分 前社ヶ森売店で休憩。「冷あめゆ」をいただきました。「あめゆ」は麦芽の水あめをお湯で割った飲み物。生姜が入っていて疲れた体にすーっとしみこみました。おススメです。

冷あめゆ

あめゆ

14時21分 試しの鎖の下を通過
15時14分 石鎚神社中宮成就社に到着 立派な社殿をお参り

ここからすぐロープウェイ駅にでるかと思っていたところ、思ったよりも遠く、30分歩きました
15時45分 ロープウェイ山頂成就駅(標高1300m)から8分で、山麓下谷駅(標高455m)へ

別行動で観光していた友人が車で迎えにきてくれました。
山麓下谷駅から歩いてすぐの石鎚山温泉、京屋旅館へ立ち寄りました。白濁した温泉で、地元の方もわざわざ訪れるそうです。洗い場や脱衣所も狭くドライヤーも1つだけなので、髪を洗うと時間がかかりそうだなと思い、お湯につかって体をほぐすのをメインに利用しました。

温泉でさっぱりしたあとは車でホテルAZに戻り、近くの中華料理屋で夕食。ラーメンと鳥の唐揚げをガッツリいただきました。

石鎚山は思っていた以上に緊張を強いられる山でしたが、登りと下りでルートを変えたこともあって、変化が多くて楽しい山行でした。

G-03ZJB0YMHF