文鳥の換羽、恋の季節
もくじ
文鳥は、1年に1、2回。羽が抜け替わります。これを「換羽」(かんう)とかトヤといいます。
だいたい3月から6月ころが,文鳥の換羽期です。
我が家の場合、くうたん(オス)は、秋と春の2回(!)、ふうたん(メス)は春に、換羽期がやってきます。
換羽は肝臓が丈夫な証拠、といいます。
くうたんは体格がよいので(健康優良児っぽいおデブんちょ)、おそらく肝臓も丈夫なのでしょう。
換羽はまず尾羽から始まり、徐々に北上して最後は頭部で終わります
ある日、長い尾羽が1,2本抜けたと思ったら、数日のうちに、尾羽はほとんど抜けてしまい、エビのしっぽのようになります。
尻尾が短くなった状態を「レモン文鳥」といいます。
かわいくて貴重な映像なので、文鳥好きはInstagramで写真をシェアして楽しみます。
換羽中、文鳥はかゆそうに、しきりに毛づくろいします。
全身の毛が生え変わるのですから,むずむずしますよね。
新しい羽根は、筆毛といって、ツンツンした状態で生えてきます。
文鳥が毛づくろいすると、筆毛を覆っていた殻のようなものがとれ、フワッと羽が広がります。
尾羽の次は、翼。これも長い羽根がどんどん抜けていき、飛ぶのにも支障がでるほど。
最後に頭部。短いほわほわした羽毛です。
頭部全体が換羽中だと、ハリネズミのよう。ゴッホの絵にも見えますね。
ふうたんは、我が家にお迎えした最初の年、毛量が少なくて、換羽期に頭部の毛が抜けると地肌が見えてしまいました。
今はだいぶ毛が密になりましたが、ちょっとかわいそうな見た目でした…。
換羽期の特徴。文鳥がイライラする、だるそうにしている、ということがあります。
いつも口を開けて、キャルルルーと相手を威嚇する我が家の文鳥たち。
換羽中は、喧嘩がさらに激しくなります。
だるそうにしていて、かごから出てこないときもあります。
声をかけても、頭を背中につっこんで寝始めます。
病気ではなく、換羽中はこういうもの、とわかっていればよいのですが初めて換羽期をみた人は、病気かも?と心配になるでしょうね。
換羽は1か月半近くかかります。
換羽が終わると発情期に突入。ピカピカの羽毛に生まれ変わって、恋の季節を迎えるのです。
なかなか、うまくできていますよね♡
おまけ(文鳥飼育の参考図書)
これらの本は,換羽期にどう接したらいいのか?など,文鳥の飼い主さんが気になることが丁寧に書かれているのでおすすめです。いずれも,文鳥を愛してやまないライター伊藤美代子さん監修。