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プロに学ぶ山の写真講座に参加しました②(実技編)

プロに学ぶ山の写真講座に参加しました②(実技編)


机上講座の約1か月後に高尾山で実技講座でした

この講座では,机上講座と実技講座の2回に分けて山岳写真家の塩田諭司さんから学びました。
各自が手持ちのカメラ(一眼レフでもスマホでもOK)を使いながら教わるという実践的な内容でした。

こちらは机上講座の様子。プロに学ぶ山の写真講座に参加しました①(机上講座編)

当日はあいにくの雨予報。小雨決行と事前案内があったものの,さすがに気持ちはブルー。
集合場所の高尾山口駅に朝9時につくころには雨が本格的に降りはじめ,終日しとしと雨でした。

午前9時半,レインウェアや防寒着(3月上旬の高尾山はまだまだ寒い!)を着こみ,講師の塩田氏を含め,総勢10名近くでいざ出発。

雨のなかスタート

本来は山頂まで山道を歩く予定でしたが,雨で足元が滑りやすいことから高尾登山電鉄のケーブルカー利用に変更。高尾山に今までに10回以上来ていながらケーブカーを利用したことはなかったので,ある意味,貴重な経験です。

ケーブルカーに乗る前に,駅前の広場で机上編のおさらいです。

塩田氏「みなさん,コンビニを覚えていますか」
参加者(私含む)「あれ?きいたことは覚えているけど,内容は忘れちゃった」
塩田氏「今とる,美しいものをみる,荷物を軽く,の頭文字で,こん,び,に,でしたね」

そういえばそうでした!

駅前広場にある梅の木は,ちょうどきれいに花が咲いていました。早速,撮影会です。私はスマホで。

お花を撮るときのコツ

梅の花は小さいので,木の下から撮影しようとしても,お花がどうしても小さくなりますね。お花を撮りたいならば,フレームにお花が大きく写るまでズーム。そしてめしべにピントをあわせます。さらに,お花に対して平行になるように。白い花を撮るときのコツは,背景を暗くすること。構図的にはフレーム内に対角線の流れを作ること。

アドバイスに従ってとるとこんな写真になりました。お花との距離がまだ遠くてピンぼけですが,構図(流れを作る)は理解しました。

いよいよケーブルカーに乗り,麓の清滝駅から高尾山駅(山頂ではないのですが展望台があります)へ。ケーブルカー斜度31.18度。日本一の急こう配です。

高尾山駅を出るとそこは見晴らしのよい展望台。本日はガスが多く眺望はほとんどありません。とはいえ近くの山並みを撮影してみます。

山の風景を撮るときのコツ

山頂はやや右よりに配置し,枯葉を手前に入れます。山頂をド真ん中にしがちでしたが,山頂の位置をずらすだけで印象が変わりますね。そして枯葉があるだけで,季節感がでます。

山頂は右にずらし,枯葉を手前に。空はあまり入れない。

今日のような天気のときは空が真っ白。曇り空のときは空はなるべく写真に入れず,山をフレームいっぱいに入れる。逆に晴天のときは空を入れる,というのがコツ。

そうそう,写真は引き算。テーマが何かを考えて,余計なものは入れないこと。

樹木についたコケ。白味がかったグリーンが素敵です。
単にコケだけをとるのではなく,ツタも斜めに流れをつくって配置するのがポイント。

塩田氏にみていただいたところ,「葉っぱを下まで入れたほうがよい」とのアドバイス。

それだけで写真としての安定感がまったく違ってきました。ここに貼った写真,スマホでは下まで葉っぱが入っているのですが,貼り付け画像だとなぜか切れてしまいます。あまり伝わりませんね(汗)

さらに高尾山さる園,野草園へ(有料)

見ごろのお花は,フクジュソウ,セツブンソウ,スミレなど。たくさんの被写体がそろっています。散策しながらどんどん撮ります。 持参したレフ版も取り出し,お花の近くにレフ版をおいて光を集める方法も教わりました。

フクジュソウ

セツブンソウ

真冬のような気温でしたが,春は確実に近づいているんだなと感じる可憐なお花たちにたくさん出会いました。

身体がすっかり冷えたところでお昼になりました。 ケーブルカーの駅に戻り,レストランで温かいお蕎麦やみそおでんをいただきました。 このぬくぬく空間に入ったら,もう外に出られません(笑)

このお天気なのでレストランはほぼ貸し切り状態。ということで塩田氏の発案により,食後はこのまま午前に撮った写真や今まで自分で撮った写真を見せ合いながらの講評タイムとなりました。

食べ物の写真を撮るときのコツ

余計なものは片づけてフレームに入らないように。

対角線上に,食べ物やグラスを配置したうえで,対角線の手前から撮る
テーマを手前に置き,ぐーっと近よって。メインテーマの先にグラスなどがあるように。

おまけ 高尾山名物天狗焼きは〇〇餡でした!

ケーブルカーを待つ間,ほかほかの焼きたて,高尾山名物の天狗焼きをパクリ。
実はこれも,今まで食べたことがなかったんですよね。いつも並んでいるので。
今日はさすがに,並ばずに買えました。
そして食べてみてビックリ。小豆餡とは全く違う黒豆餡でした。こしあんともつぶあんとも,はたまた白餡とも違う独特のしっとり,もっちり感。食後のさっぱり感。今度からは来るたびに買います!!っていうくらい好みの風味でした。

初めて食べた黒豆あん

午後3時に高尾山口駅で解散。
身体は冷えましたが大満足の1日でした。そして題材は見渡せばあちこちにあるものだな~というのが今日の気づきポイントでした。忘れないように日常的に構図を意識してスマホ写真を撮ってみます。

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