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尾瀬への日帰りハイキング 鳩待峠からアヤメ平、富士見峠へ。アヤメ平は、アヤメではなくキンコウカの群生する湿原でした 

尾瀬への日帰りハイキング 鳩待峠からアヤメ平、富士見峠へ。アヤメ平は、アヤメではなくキンコウカの群生する湿原でした 

4年ぶりに尾瀬にいってきました!片品村に住む友人と会い、日帰りでのんびりとハイキングを楽しみました。

鳩待峠からは尾瀬ヶ原に向かって下りていく人が大半ですが、今回はそちらではなく、アヤメ平へ向かい、富士見峠を目指しました。山頂を目指す登山も達成感がありますが、こうしてのんびりできるハイキングもいいものです。

アヤメ平コースは穴場的存在

このコースは、尾瀬ヶ原の湿原ほどではありませんが、横田代、アヤメ平、富士見田代といった高層湿原を満喫できます。至仏山や燧ケ岳の眺望がよく、池塘に映る雲も美しいです。何より空いているのがよいです。穴場的な存在といえるかと。

今は鳩待峠から尾瀬ヶ原へアクセスできますが、鳩待峠のコースができる前は、富士見峠から尾瀬に入るのが一般的でした。昭和30年代後半、アヤメ平の湿原にいまのような木道はなく、大勢の人が訪れた湿原は踏み荒らされたそうです。なかにはバレーボールをする人もいたとか…!(当時の東京オリンピックの影響) 
昭和41年に修復作業がはじまり、今は湿原1ヘクタールの9割が復元していますが、いまだ修復作業は続いています。

広大な湿原のまんなかにある木のベンチで休憩タイム。友人からいただいたトウモロコシの美味しかったこと。
昔からこのエリアに住む友人からは、尾瀬の歴史、植物など、盛りだくさんのことを教えていただきました。

印象に残ったこと

キンコウカとミカヅキグサの群生、アヤメ平の名前の由来

今年はキンコウカの当たり年。アヤメ平の由来はキンコウカの葉がアヤメの葉に似ているところから。
つまり、アヤメ平は、実はアヤメは咲かないのです。驚きました。
キンコウカは黄色い小さな花。ミカヅキグサはカスミソウに似た白い小さな花。これらがちょうど満開でした。

キンコウカ
ミカヅキグサ

湿原を通り抜ける風 大きな池塘

鳩待峠からしばらく登ると現れる横田代、そしてアヤメ平。湿原を風がさーっと通り抜けていき、それにあわせて湿原の草がなびく様子は、波のうねりのようで見飽きません。湿原はすでに紅葉が始まっていました。
そして、なぜだかわかりませんが、アヤメ平の池塘は、尾瀬ヶ原の池塘に比べて大きいのですね。川が流れ込むわけではなく雨水のみ。池塘の中ではおたじゃまくしが泳いでいました。ここのおたまじゃくしは成長が遅く、カエルになるのに2年かかるそうです(!)

花豆ソフトクリーム 鉄板のおいしさ

片品村の名物、花豆は大きな紫色のお豆。これを使ったソフトクリームは尾瀬にいくと必ず食べています。小倉アイスに近い風味で、さっぱりした甘さです。

木道の整備 東京電力と群馬県で分担

コースの大半は木道ですが、一部はだいぶ老朽化しています。中には斜めになっている木道もあるので、雨天時は足元に注意が必要です。
尾瀬国立公園の一部は東京電力の所有地です。参考 尾瀬とTEPCO
木道の整備は群馬県と東京電力で分担しているとのことで、東京電力の木道は端っこにマークがついているのでわかりやすいです。群馬県エリアの木道は朽ちたままになっているのに対し、東京電力の木道は整備が順調に進んでいました。財力の差でしょうか。

道の駅尾瀬かたしな

3年前にオープン。小さいながら、ファーマーズマーケットあり、眺めのよい村民キッチン(レストラン)あり。芝生の広場ではデイキャンプをしている親子連れも。新鮮なブルーベリーがお値打ちだったので買って帰りました。尾瀬から一番ちかい道の駅として、利用価値大です。 リンク 道の駅尾瀬かたしな

行動概要

行動時間 5時間33分(休憩含む) 距離11.3㎞、累積標高差 登り514m、下り506m

7:50 JR上毛高原駅 車で戸倉まで移動。マイカー規制のため戸倉でマイクロバスに乗り換えて鳩待峠へ。
9:45 鳩待峠(1591m)から登山スタート
10:52 横田代(湿原)
11:36 名もなき湿原
11:40 中原山(1968m 本コース最高地点)
11:44 アヤメ平(1959m)昼食休憩
12:55 富士見峠 きれいな公衆トイレ
来た道を引き返す
13:31 アヤメ平
14:01 横田代
15:10 鳩待峠
マイクロバスで尾瀬戸倉へ
立寄り湯へ寄ってから上毛高原駅へ
望郷の湯 http://www.boukyou.com/

池塘越しに燧ケ岳を望む
G-03ZJB0YMHF