登山ガイド試験の記録① スケジュール,時間,費用
私は2017年に登山ガイドステージⅠの試験を受け,2018年に登山ガイドに登録しました。
2年前の記録ではありますが,試験の大枠は変わっていないと思いますので,試験を目指す方のために役立てばと思い,試験の概要や勉強したことを何回かに分けて書いてみます。
もくじ
登山ガイド試験のスケジュール(2017年)について
試験日程は毎年2月ころ,日本山岳ガイド協会(以下「JMGA」といいます。)のHPに掲載されますので必ず確認してくださいね。
2017年のスケジュール(登山ガイドステージⅠ)は以下のとおりでした。
5月30日 検定試験(一次)出願(出願締切は試験日の二週間前)
6月18日(日) 筆記試験
9月2日(土)~3日(日)実技検定試験(無雪期ルートガイディング)
9月4日(月)~4日(火)受験者義務講習
9月23日(土)~24日(日) 実技検定試験(安全管理技術)
10月18日 登山ガイドステージⅠの資格認定通知書を受領
翌年3月 JMGA会員団体の一つである静岡山岳自然ガイド協会(SMNGA)へ加入申込み
4月 SMNGA入会,同時にJMGA入会
認定通知書は,資格認定証ではありません。実際に業務を行うための資格認定証の取得は,会員団体に入会し,さらにJMGAの正会員として登録された後になります。
正会員は認定証発行日から3年以内に更新研修に参加する義務があります。
試験前に受けた資格試験対応講習会について(上高地)
任意の講習会です。この講習を受けたからといって合格するものではありませんが,私はこれに参加しなかったら合格できなかったと思います。
連続休暇をとることになるため,スケジュール確保が肝ですよね。私もサラリーパーソンで平日はフルタイムで働いているのですが,この年はたまたま連続5日間のリフレッシュ休暇をとれる年だったのでこれを講習会参加のために使いました。
2017年
3月 受験決意。試験日程を把握
4月 講習申込み,テキストや試験問題集を購入
5月25日(木)~5月29日(月) 資格試験対応講習会(上高地)
勉強に費やした時間
6月の一次試験(筆記試験)に受からないと,9月以降の二次試験にすすめないため,5月から6月まで筆記試験に集中しました。平日フルタイムのサラリーパーソンが勉強に利用できる時間は,朝か夜か週末です。私は平日1時間をあてました。当初は夜,帰宅してから勉強していましたが,帰宅時間がまちまちで予定通りにいかなかったり疲れて集中力が欠けてしまったりしたため,結局,朝1時間早起きして取り組みました。ただし,その分,早く寝るようにして睡眠7時間は確保しました。
費やした時間は概算,次のとおりです。
一次試験(筆記)及び二次試験(実技)対策:上高地での資格試験対応講習会 4泊5日
一次試験(筆記)対策:5月中旬から6月中旬まで平日1時間(勉強できた日は23日間)と試験前日6時間。合計29時間。
二次試験(実技)対策: 8月下旬から9月中旬まで安全管理技術の講習会に2回参加(計3日間), 試験1週間前から平日30分のロープワーク練習×5日間
かかった費用(合格まで,合格後ガイド登録まで)
合格まで:概算33万円
(内訳)
必須:概算14万円
テキスト代(過去問題集含む),一次試験受験料,二次試験受験料(検定・講習),二次試験宿泊代
任意(買い足した登山道具,試験の交通費など) 概算19万円
合格後,ガイド登録までにかかった費用:概算6万円
正会員団体の入会金・年会費は団体によって異なります。私が問い合わせた3つの団体は,入会金は無料・1万円・3万円の3パターン,年会費は1万円・2万円の2パターンでした。また,年会費とは別に,研修の都度,研修参加費が発生するのが通常だと思いますが,私が所属しているSMNGAは研修が充実していてほぼ毎月行われているところ,研修参加費も込みでの年会費とのことでした。一概に年会費だけで比較することはできないですね。
次回は,そもそもなぜ,試験を受けようと思ったのかということを書きます。
なお,山ガールの合格体験記にはもう少し詳しく書いていますので,興味がある方はぜひどうぞ。kindleUnlimited対象です。