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ブックレビュー 日本百名山(深田久弥著)は,山々の個性を感じられる名著です。ブックカバーチャレンジ(その1)

ブックレビュー 日本百名山(深田久弥著)は,山々の個性を感じられる名著です。ブックカバーチャレンジ(その1)

友人から,7日間ブックカバーチャレンジ 7-day Book Cover Challengesというバトンを受け取りました。

ブックカバーチャレンジとはこんなルールでSNSに本の表紙を投稿するもの。
 「本の表紙画像だけを1日1冊7日間投稿」
 「本の説明は不要」
 「7日目に次の人にバトンを渡す」

ツイッターやフェースブックといったSNSで,たくさんの人がブックカバーチャレンジの投稿をしているのは目にしていたのですが,いざ自分が投稿するとなると,実はちょっとためらってしまいました。

チェーンメールだったどうしよう?世界のどこかの誰かが,社会実験でもしているのかな?誰と誰がつながっているといったビッグデータをとろうという企みかもしれない・・・SF小説の読みすぎでしょうか。

そんな風に考えて,バトンを受け取ってから数日すぎたころ,友人のブログでこんな記事を見つけました。

ブックカバーチャレンジって? https://monza-study.com/archives/8795

  Monza-Study ECQあけまで6日 ブックカバーチャレンジって? より引用

不安だったらちゃんと調べればよかったんですよね。

反省しつつ,友人のブログのおかげで,まあ,それなら投稿してみようという気持ちになりました。

どんな切り口で本をセレクトするか。やはりここは,山の本にすることに決めました。ルールを自分でアレンジして,毎回1冊ずつ投稿するのではなく,7冊を1つの投稿で紹介してしまいました。一気に投稿したのは単に自分の性格から。昨日投稿がおわり,宿題が終わったようなスッキリした気分です。そして,しまい込んでいた本をひっぱりだしたついでに,手つかずだった本の整理が少しはかどりました(笑)

さて,7冊分を一気に紹介したため,SNSではそれぞれの本の内容は簡単な紹介にとどめました。

しかし,久しぶりに手に取った本もあり,せっかくならもう少し,その本の感想やおすすめポイントを書きたいなという気持ちになりましたので,こちらのブログで少しずつ,ブックレビューをしていくことにしました。

ブックカバーチャレンジのバトンが回ってこなかったら,書くことはなかったことでしょう。バトンを渡してくれた友人にも感謝です。

さて,ブックカバーチャレンジ1冊目の本は,日本百名山 深田久弥著です。

深田さんが実際に登った経験から100の山を選び,紹介している随筆です。

1つ1つの山について,山の名前の由来や登ったときのエピソードを,歴史,山岳信仰,文学という幅広い知識を交えて紹介されています。

端的で美しい言葉の選び方,そして淡々とした語り口がすごくいいのですよ。この本の主役は,まさに山そのもの。深田さんが選ぶ百名山の基準は「品格・歴史・個性」を兼ね備え,原則として標高1,500 m以上とのこと。読んでいてなるほど,それぞれの山が独自の性格をもっているような描写が多いです。

富士山や大衆の山である。俗謡小唄にうたわれ,狂歌狂句にしゃれのめされ,諺(ことわざ)や譬(たとえ)にも終始引用されている。新聞の初刷りの第一ページは大てい富士山の景であるし,富士の名を冠した会社・商品の名は挙げるに堪えまい。富士山は万人の摂取に任せて,しかも何者にも許さない何物かをそなえて,永久に大きくそびえている。

  「日本百名山」 深田久弥著 72 富士山(三七七六米) から引用

私は人生の目標の1つに,この日本百名山を制覇するというものがあります。2019年までに61座登ったのですが,まだまだ先は長いのです。残っているのは,北海道や東北,関西方面の山が中心なので,まとまったお休みのときでないとなかなか行けそうにありません。というわけで,今年の夏休みには四国の百名山にいくべく,山仲間と計画をしていたのですが・・・Covid19の感染拡大に伴いただいま計画は中断しています。早く安心して山にいけるような日々が訪れますように。

実は,この日本百名山,私はまだ読みきっていません。ある山にいよいよ登るぞ~と計画をたてるとき,そして無事に下山して帰宅したとき,この本を読むのを楽しみにしているのです。年に2,3座ペースで登っているので,本を読み終えるのは今から15年後くらいかなあ。

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