飲む点滴,甘酒の簡単な作り方。ポイントは「温度60度」と「発酵時間を守ること」

もくじ
甘酒ブームは2016年ころ。この10年でマーケットは2倍に拡大。
飲む点滴ともいわれる甘酒。私はほぼ毎日,飲んでいます。
飲み始めたきっかけは職場の後輩から毎日飲んでいる話をきいたこと。ちょうど,甘酒がブームになった数年前のことです。
調べてみたら,2015年から2016年にかけて甘酒の市場規模が1.5倍に拡大したこと,そしてこの10年間で2倍にマーケットが拡大したことがわかりました。
甘酒が日本古来のスーパーフード,飲む点滴と言われる由来は?
さて,甘酒が飲む点滴と言われる由来を調べてみました。たしかに栄養満点です!
・疲労回復効果(麹によってお米がブドウ糖に分解されているので体の吸収がよい。体内で生成できない必須アミノ酸9種類がすべて含まれる。
・美肌効果(皮膚の合成や新陳代謝にかかわるビタミンB群の影響)
そして,とても満腹感があるので,私の場合,朝はこれとフルーツで十分な朝食になります。
寒い時期は電子レンジで温めています。私は甘酒にしょうがパウダーを入れているので,体がポカポカと暖まります。
ある日,手作り甘酒の自然な甘さに感動
そんなある日,友人から手作りの甘酒をいただきました。市販の甘酒と違い,さらっとした甘みがとても美味しくて感動しました。それまで買っていた甘酒は,そのままだと甘いので,豆乳で薄めて飲んでいたのですが,手作りの甘酒はそのまま飲める自然な甘さです。
手作りできると聞いたことはあったものの,なんとなく面倒そうだなと手を出していなかったのですが,友人からきいた作り方がとても簡単そうだったので,それならば!と作ってみることにしました。
甘酒の作り方はとってもシンプル!「おかゆに米麹を入れて,60℃で8時間」
詳細なレシピはこちらです。私がいつも買う米麹,みやここうじのパッケージにも作り方が書いてあります。
所要時間
・おかゆ作りからスタートすると所要10時間(おかゆ2時間(炊飯器により違いあり),麹の発酵8時間)
・炊いたお米を使って作ることもできます。その場合は発酵8時間のみ。
作り方
- おかゆを作る(米1合に対して水は3合目ラインまで入れて炊飯器で炊く)
- おかゆができたら,3合目ラインまで水を足したうえ。60℃前後まで冷ます。(炊いたお米を使うときは,ほぐして60℃のお湯とあわせる)
- 冷ましている間に,乾燥米麹200gを手でもみほぐす
- おかゆが60℃前後になったら,米麹をいれてかき混ぜる(すぐに麹がブクブクと発酵をはじめる)
- 60℃で8時間,保温する(米麹菌がお米のでんぷんを食べて糖化する) 保温には電気圧力鍋や炊飯器,ヨーグルトメーカーなどを利用します。米麹のパッケージには詳細な説明が載っています
- 完成した状態でもお米の粒感が残っているので好みに応じて,ミキサーでなめらかにする
- 私はミキサーにかけるときに「しょうがパウダー」を混ぜています。最近はさらに「黒ごまアーモンドきな粉パウダー」も加えています(私も相当な健康オタク)
気を付けるポイントは2つ。「温度」と「発酵時間」
60℃の温度設定は必ず守ります。これ以上の高温になると,麹菌が酵素が働かず,糖化がすすまないため甘さが足りなくなってしまい,これよりも低温すぎると,乳酸発酵がすすみすぎて雑菌が繁殖し,酸味が強くなるそうです。温度を測るタイミングは,おかゆ(出来立ては70℃を超えています)を冷まして米麹を入れるときですね。私はクッキング温度計でチェックしています。
発酵時間は8~10時間と言われていますので,厳密に8時間でなくても大丈夫です。ただし,発酵させすぎは要注意です。
初めて作ったとき,おかゆのお米が適度にトロっと溶けた甘酒を見て,嬉しくなりました。完成したのが夜だったので,そのまま蓋を閉じ,お鍋を朝まで放置したところ,翌朝がっかり!甘酒の発酵がさらにすすんで,もろみ味噌のような赤い物体に変化していました…。初心者がよくやる失敗のようです。
それ以来,完成したらすぐ別の容器に移し替えることにしています。放置するとしても10時間まで。大量にできるので,いくつかの容器に分け,当面(1週間分)飲む分量は冷蔵庫へ,それ以上の保存は冷凍庫へストック。
夏こそ甘酒!
甘酒は寒い時期の飲み物というイメージですが,実は,甘酒は俳句では夏の季語。もともと,お祭りのときにふるまわれる飲み物であることや,江戸時代から夏バテ予防に飲まれているということが由来のようです。
そうそう,手作り甘酒をプレゼントしてくれた友人は,凍った甘酒をシャーベットのようにして食べることもあるそうです。暑い時期,甘酒シャーベットで夏バテ予防なんて,最高ですね!
手作り甘酒は,時間はかかりますが,簡単だしコストも安いので,おすすめです。私も手作り甘酒をずっと続けていて,いまだに飽きません。地方に旅行したときなど,変わり種の甘酒をみつけて買うことはありますが,手作り甘酒の自然な甘さが一番好きです。是非一度,作ってみてはいかがでしょうか。