ようこそ

筑波山

20160604_020937219_iOS

6月4日(土)、梅雨入り直前に、山ガール講座実践編として、筑波山へ行ってきました。

参加者は山ガール3名、私の山友さん1名、私、で合計5名。

2月に開催した山ガール講座の座学に参加してくださったKさん、Yさんが、実践編にもきてくださいました。

初参加のNさんは、高尾山に何度も登っているということでした。

山ガール講座☆入門編でもお伝えしているのですが、初心者の方が手軽に登れる関東近辺のおすすめ山は、

・高尾山(標高599m) いわずと知れたミシュラン3つ星

・筑波山(標高877m)

・御岳山(標高929m)

です。

おもな理由

・都心からのアクセスがよいこと。

・ケーブルカーがあるので、いざとなればそれを利用できること。

・山頂にトイレがあること。

今回の筑波山は、かの有名な深田久弥氏による「日本百名山」に選ばれています。

周りに高い山がないので、天気がよければ関東平野を一望できます。

江戸の人々からは、西の富士、東の筑波と呼ばれていたとか。

そして、現代に生きる私たちは、つくばエクスプレスのおかげで、

都心から1時間でつくば駅に到着です。

つくば駅から、登山口までバスで40分弱。つまり2時間足らずで、登山開始できてしまいます。

さて、私たちはつくば駅改札に7:50集合し、8:00のバスに乗り込みました。

8:36筑波山神社(標高300m)でバスをおり、トイレや準備運動をすませ、8:53出発。

登りに使った御幸ヶ原(みゆきがはら)コースは、神社の裏から登山道に入り、約90分で御幸ヶ原にでる予定。

登りの3つのコースの中では一番険しいと言われています。

新緑がみずみずしいのですが、結構蒸し暑い。。。

樹林帯を歩くため、日差しはさえぎられているのが救いです。

みなさん大丈夫かな、と気になりつつ、こまめに休憩をとるようにしました。

最初に着ていた長袖の上着を腰に巻いて歩きだしたKさん。

最後はザックにしまいました。それほど、暑かったのです。

 

途中で「男女川」の石碑があるのですが、これは「みなのがわ」と読みます。

男女川の源流は山頂付近にありますが、ちょうど石碑のあたりが標高600mで男女川の最上流とのこと。

小倉百人一首

筑波嶺の 峯より落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる

にでてくる、みなの川です。

(つくばエクスプレスの駅でもらったパンフで仕入れた豆知識なので、これ以上の深みはありません)

 

さて男女川から、登りがややきつくなります。

ブナ林がメインになってきて、鮮やかな黄緑色に囲まれた景観が素晴らしい!

あと少しで御幸ヶ原と思ったところで、「あと少しですよ」と声をかけ

励ましたところ、意外とそれから先がありました。

おかげで後から、「山登りの人のいう「あと少し」は、信じちゃいけないですね(^^)と

言われてしまいました。

10:54とうとう、御幸ヶ原到着(標高800m)!

神社からの標高差500mを2時間で登ってきました。

コースタイム90分となっていますが、今日のように暑いときは、

水分補給をこまめに行わないと危険なうえ、参加者全員に

バテずに楽しく登っていただく、というコンセプトから、ペースはだいぶゆっくりにしました。

ちなみに筑波山は、ふたつの峰からなっていて、南から向かって左が男体山(標高871m)、右が女体山(標高877m)。

男体山と女体山の間に、御幸ヶ原が広がっており、こちらにはお土産物屋さんや飲食店が並んでいます。

今までの新緑の登山道から、一気に俗世に戻った感は否めませんが、

気をとりなおして男体山山頂へ向かいます。11:09男体山山頂到着。

おかげさまで全員、ばてずに登りました!

山頂神社にお参りして、お待ちかねのランチタイム、食後はチョコレートケーキとコーヒー紅茶で

ティータイムを満喫しました。女子5人、山のウエア談義などに花が咲きました。

12:09食べ過ぎて苦しくなったおなかをかかえ、下山開始。

登りでみかけた男女川の水源近く、紫峰杉(しほうすぎ)も見に行ってみました。

御幸ヶ原から5分程度、下ったところにあります。思った以上におおきな杉の木。
樹齢800年。くねくねした枝が印象的でした。これは一見の価値あり。

そしてまた、御幸ヶ原へ戻って、女体山へ登り返し、12:55女体山に到着。

山頂が開けていて、男体山より眺望がよいのですが、高度感があるので

人によってはちょっと怖いかもしれません。人も多いので、早々に下山開始。

女体山からつつじが丘への下りは、おたつ石コースを歩きました。

大きな岩がゴロゴロした急な道が続くので慎重に。膝を柔軟につかって重心を低くして。

ストックがかえって邪魔になることもあります。

このコースの見どころは、ところどころに面白いネーミングのついた巨岩が続くこと。

「ガマ石」「弁慶の七戻り」「母の胎内くぐり」などなど。

弁慶の七戻りを過ぎた場所が弁慶茶屋跡。

ここからつつじが丘への道をとると、しだいに道が明るく、なだらかになり、

目の前に大きく霞ヶ浦が見えました。海かと思うほど、大きくて、ひろくて、気持ちが

晴れ晴れとするような解放感にあふれ、疲れが一気にとれました。

20160604_035632062_iOS

14:11つつじが丘駅到着。下山も約2時間。

14:30のバスで、つくば駅へ戻り、解散です。

みなさん、大変お疲れさまでした!!

素敵な山ガールさんに囲まれ、私自身が、一番楽しんでしまいました。

 

参加された山ガールさんから、後でいただいた言葉がとてもうれしく励みになりましたのでご紹介させていただきます。

「初心者が登山を始めるのは何かと敷居が高くて、参加を決意するのには思い切りと覚悟が必要でしたが、行ってしまえば1日楽しんで過ごすことができました。ちゃんとついていくことができるのか、とか、途中で歩けなくなるのではないか、とか不安はありましたが、こまめな休憩や無理のないスピードで、私でも全行程をこなすことができました。装備や歩き方については、随時アドバイスをいただけるし、ワイワイとおしゃべりしながら歩くのはとても楽しかったです。
次の日に筋肉痛になるのはツライですが、普段見ることのない景色などよいリフレッシュになりました。」

本当にありがとうございます。ぜひこれからも、楽しく登山を続けてくださいね。

G-03ZJB0YMHF