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シルバー文鳥9歳の永眠 くちばしの色は文鳥の顔色 ペットロスを癒してくれた本やブログ

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シルバー文鳥くうたんが永眠するまでのこと

2022年1月5日,くうたん(シルバー文鳥 ♂)が虹の橋を渡りました。2012年生まれなので,享年9歳。

昨年11月,長年一緒に暮らしたふうたん(シルバー文鳥 ♀)が永眠して,まだ2か月もたっていないところでした。

決して仲良しなペアではなかったけど,小さいころからずっと隣にいたふうたんがいなくなり,やはり寂しかったのだと思います。

ふうたんの様子を,いつも追っていましたからね。

ふうたんが水浴びをすると,くうたんも。ふうたんがゴハンを食べると,くうたんも。

ふうたんの動きをみて,いつも,「くうも,くうも」と言って真似しているような,カワイイ素振りでした。

くうたんは,昨年から体調が少しずつ悪くなっていました。

最初に異変に気が付いたのは夏のある日。食欲がまったくなくなり,1日まったく食べずじっとしているのです。でも翌日はなにもなかったようにケロっとして,ごはん(ペレット)を食べています。

そんなことが周期的に続くようになったので,獣医さんに診てもらったところ,腎臓が通常の2倍以上に肥大していることがわかり,おそらくその影響ということでした。つまり,腎臓がそのうを圧迫して食べられなくなるということ。腎臓肥大をもとに戻すことはできないとのことで,さらなる肥大を防ぐための薬を毎日飲んでいました。

腎臓肥大の原因は不明といわれました。あとで振り返ると,夏にトウモロコシを食べすぎていたことも,よくなかったのかな・・・。くうたんはトウモロコシが大好物。獣医さんからは,し好品なので数粒であれば問題ないですと言われていたのですが,喜んでガツガツ食べて,食べつくすとねだるようなそぶりを見せるのでした。そんなに好きならもっと食べてほしいなと思って,トウモロコシのシーズンは毎日20粒くらいは食べていました。今思えば、もっと少なくあげていればよかったのでしょう。

ふうたんが永眠したあとの寂しさ,悲しさを支えてくれたのは,くうたんの存在でした。くうたんとふうたんは同い年で,体調も決してよくないので,どのくらい一緒に過ごせるかなという気持ちが常にあり,私はくうたんとの残りの時間をますます慈しむように過ごしていました。

年末年始,つまり永眠する前の1週間くらい,くうたんから,プツプツ(プチプチ)という小さな呼吸音が聞こえることが多くなりました。大きな音ではなく,手のうえにいるときにかすかに聞こえるくらいの小さな音です。飼育本を読むと,よくない兆候とわかり,獣医さんに診てもらいました。

お腹にお水がたまっていることが呼吸音の原因とのこと。水をなくすには注射する方法があるけれど,腎臓に負担がいくため,腎臓肥大の投薬中のくうたんには負担になるということで注射はやめました。

永眠する2日前から,今までは避けていた皿巣に止まる様子が見られるようになりました。止まり木よりも爪がひっかかりやすく,体が楽なのかなあと思いました。

1月5日,朝みたときに元気がなかったものの,ゴハンを食べ始めたので,私は安心して仕事へ行きました。お昼に見守りカメラでチェックしたときは首を後ろに回して寝ている姿が多かったけれど,帰宅したときは皿巣の上でウトウトしていました。しばらしくしてゴハンを食べ始めました。私はそこでまた安心して,いつものお薬を飲ませ,風呂敷をかぶせました。

私が夕食を終えて,くうたんと遊ぼうと思って風呂敷をとり,手の中にのせたところ,くうたんのくちばしの一部が暗い紫色になっていることに気が付きました。呼吸もクチバシをハムハムとさせて苦しそうな様子。あわてて飼育本を読んだら,「酸欠状態」の症状にあてはまりました。飼育本には、プラスチックケースにいれて酸素スプレーを使うことが対処法として書いてありました、あいにく酸素スプレーは手元にありませんでした。

夜間も診療している救急病院に電話して症状を説明したところ,「酸欠状態である,とはいえその状態だと何もしないのが一番で,病院にいったり,知らない人に往診してもらうのはかえってストレスになる。明日の朝,いつもの病院にいったほうがいい」との助言でした。また,手にのせていると気道を圧迫するので止まり木に戻したほうがいいと。

くうたんを止まり木に戻そうとしましたが,足に力が入らず,皿巣にのせても体がふらついているので,落下してしまいました。

何もできないまま,だるそうに呼吸をするくうたんを手に抱いているうち,くうたんがもぞもぞと動いて足の位置を変え始め,最後は身体を震わせつつ,立ち上がるようなしぐさをしてから首を傾け,息を引き取りました。今,こうして書いてみると,最後の力を振り絞って,くうたんはふうたんの元へ飛び立っていったんだなあとわかります。

くうたん,最後まで,本当によくがんばりました。今は天国でふうたんと一緒に,のびのびと飛び,大好きなトウモロコシをたくさん食べて,お得意のさえずりを響かせて,元気に過ごしていることと思います。

たくさんのたくさんの幸せな思い出をありがとう。私のところで過ごしてくれて,本当にありがとう。

ペットロスのこと

くうたんが1月に永眠してからまだ5か月。もう5か月。

ふうたんもくうたんもいない生活が続き,特に冬の間は精神的につらい時期を過ごしました。共感してくれる友人や家族に話をきいてもらいました。太陽の光を浴びることで気分の落ち込みから回復するという話を友人からきき,朝の通勤時間に数駅歩くことを始めました。

ふうたんが昨年11月に永眠したあと,くうたんといずれやってくるお別れに備えて,毎日のようにくうたんの動画や写真を撮っていたので,それを見返すことで,慰められた日もあれば,さらに辛くなって涙をする日もありました。

ようやくこうして,ブログに書けるまでになりました。とはいえ,悲しみは決してなくならず,大きな大きな重い石だったものが,少しずつ風化していき,最後は砂のようになるのだと思います。

ペットロス関係の本もたくさん読みました。こんなに落ち込むこと、いつまでも立ち直れないことは、決して特別なことではないのだということも本を読んでよくわかりました。

そのなかで私が特に慰められた本を3冊,紹介します。

・ありがとう。また逢えるよね。

・お別れの色 どくだみちゃんとふしばな3 

・うちの鳥の老いじたく ~小鳥から大型インコまで~さいごの日まで幸せに暮らすための提案 

いずれもこちらのブログ(【ペットロス】インコの死から立ち直れない!私が試した5つのこと)で紹介されていた本です。このブログを書かれた方にもこの場をお借りしてお礼を申し上げます。

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