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登山ガイド試験の記録⑤ 二次試験(実技試験 無雪期ルートガイディング 志賀高原)

登山ガイド試験の記録⑤ 二次試験(実技試験 無雪期ルートガイディング 志賀高原)

私は2017年に登山ガイドステージⅠの試験を受け,2018年に登山ガイドに登録しました。
2年前の記録ではありますが,試験の大枠は変わっていないと思いますので,試験を目指す方のために役立てばと思い,試験の概要や勉強したことを何回かに分けて書いてみることにしました。

前回までの記事はこちらから 
登山ガイド試験の記録① スケジュール,時間,費用
登山ガイド試験の記録② なぜ登山ガイドの試験を受けたのか
登山ガイド試験の記録③ 上高地での資格試験対応講習会への参加
登山ガイド試験の記録④ 一次試験(筆記試験)

今回は,二次試験(実技試験)のうち,無雪期ルートガイディングについて書きます。

二次試験は,実技の検定試験(無雪期ルートガイディング自然解説技術と安全管理技術)の二種類です。加えて,危急時対応技術講習会への参加も資格取得の必須要件です。

一次試験の合格通知に,この二次試験・講習の詳細な案内が同封されていました。

二次試験の日程


日本山岳ガイド協会(以下「JMGA」といいます)のホームページに概要が載っています。

一つの検定試験につき,複数の試験日程があるので自分の都合をにらみながらどの日に受けるか決めることになります。私は平日に仕事があるため,土日の試験日設定を優先してスケジュールを組みました。私の組んだスケジュールは次のとおりです。

2017年
9月2日(土)-3日(日)無雪期ルートガイディング自然解説技術検定試験(志賀高原 スポーツハイム奥志賀泊)

9月4日(月)-5日(火)危急時対応技術講習会(小諸 安藤百福センター泊)

9月23日(土)-24日(日)安全管理技術検定試験(丹沢 民宿しおや泊)

9月1日は仕事を早退して志賀高原の宿に入り,2日・3日とルートガイディングの試験を受け,3日の夜に東京に戻って翌朝は小諸での講習会へ参加したので移動続きでしたね。マイカーで参加する人も結構いましたが,私は基本的に公共交通機関を利用しました。

無雪期ルートガイディング自然解説技術(実技試験)の概要

あまり詳細に書きすぎると試験内容そのものになるので,概要のみ記載しますね。

朝9時に志賀高原の宿に集合。受験者総勢15名程度,うち女性3名。2班に編成することが発表されました。登山ガイドステージⅠとステージⅡに分けたものと思われます。私の班は6名の受験者でした。各班に1名の試験員(現役のガイド)が同行します。荷物点検の後,早速,車で登山口へ。

試験は,山に登りながら自然解説を行うというもので,受験者が順番にガイド役を務め,その他5人の受験者はお客さん役となりました。

本番を想定して,ガイドとしての言動すべてが見られています。出発準備のときにお客さんへどうやって声をかけるか,ガスで眺望がきかないときにどういう自然解説をするか,ここで急に雨が降ったと想定したらどういう行動をとるか。いろいろな角度からの質問もありました。私は自分の番がまわってきたとき,志賀高原の気候や植生について説明したのですが,一夜漬けの知識ばかりでしたので,試験員からつっこまれると,太刀打ちできませんでした。おかげで「あやふやな知識で解説すると,論理に矛盾が生じる」「ネットの情報なら誰でも知っていると思うべし」との苦言をいただきました。とほほ。。

同じ班のメンバーはそれぞれ,各自の持ち味を生かしたルートガイディングをしていたように思いますが,とりわけ,得意分野を持っている人は強いなあと思いました。同じ班にいたDさんはキノコ博士。景色が見えなくても,キノコの話だけでずーっとお客様を楽しませることができていました。

1日目と2日目では異なる山を歩きました。受験者が解説しながら歩き,ところどころで試験員が立ち止まって今の解説の講評をいただく,の繰り返しでしたので,山頂まではたどり着かず,引き返すことになりました。

1日目の夜は荷物点検があり,なぜこの荷物が必要なのか,といった解説もいただきました。それが終わると自習時間。各自,またはグループで,翌日の山の下調べをしました。

2日目の試験が終り,帰りのバスを待つまでの間,試験員のおすすめで,蓮池にある自然保護センターに寄りました。今日,フィールドで見た植物や風景に関する解説がほぼ網羅されています!この場所ならではの旬の情報が満載です。目の当たりにした風景の印象が強いうちにビジターセンターに来たことで,こちらの展示や解説がいかに素晴らしいかよくわかりました。そして,試験前日に来て,下調べができたらよかったなあと強く思いました。試験とはいえ本番のルートガイディングを想定しているわけです。お客様に対して価値ある解説をしようと思えば,当然のことなのでしょう。もしかしたら,試験員はそのことを暗に言いたかったのかもしれませんね。

無雪期ルートガイディング自然解説技術(実技試験)の合格通知は,約3週間後の9月下旬に届きました。

いかがでしたでしょうか。

次回は,私にとって一番の難関だった二次試験(実技試験 安全管理技術)について書きます。

なお,山ガールの合格体験記にはもう少し詳しく書いていますので,興味がある方はぜひどうぞ。
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